#11 GARNI BGM—background highlights

人それぞれに発する個性を信じ、独自のフィルターを通して時代を見つめるGARNI。
多面的なエッジや滑らかさ、シルバーの鏡面磨きが導く、力強さと美しさ。
GARNIらしさの生まれる背景の物語。


GARNI as Garnish
GARNIIというブランド名は、「料理の付け合わせ、飾り」という意味を持つGarnishという言葉から。
身につける人の輝きを引き立てる名脇役になってほしい、という思いが出発点だ。削ぎ落としたシンプルな表現、そこに添えられたテクスチャーを、私たちは大事にする。

Design—微細な角度の変化から生まれるニュアンス

「多様性への賞賛」をフィロソフィーとしてきたGARNI。
刻み込まれたレリーフのような力強い文様を描くこともあり、また時には流れるような有機的なカッティングを見せることもある。
野生と洗練、情熱とクールネスが共存する。
不規則な面の連続。デザイナーが手で削り出した微細な角度の変化は、ニュアンスとなってジュエリーの表面に残り、身につける人それぞれを際立たせる。
デザイナーの手を通して伝わる熱が、GARNIを唯一無二の存在にする。

Artisanal—手から手へ伝えるスピリット

ディテールの表現は、職人たちの手に委ねられる。機械製造とはいえ、その機械を動かす人が大事。
デザイナーの原型を複製した型をツリー状につけるところから、人の目と手でベストを見極め、動かし、連携していく。
一つひとつの面、エッジの立て方/削り方のセンス、溝の入り方……鋳造がうまくできても、磨き次第ではカッティングのフォルムまで変わり、全く別物になってしまう。職人たちの感覚と技術が不可欠だ。

Polishing—熟練の職人、磨きの手技

長くて磨き歴50年を超えるという熟練の職人たちが、丁寧に面の変化を追いかけて磨いていく。
デザイナーの削り出した本来のかたちを損なうことのないように。細かな隙間や溝も、削りすぎないように。
旋盤に押し当てる強弱をはじめとする微細な調整の様子は、その場にいてこそ感じられる熟練の技だ。
指先ほどの小さなプロダクトが、道具を変えて何段階にも磨きを重ねて徐々に光を集めていき、曇りない光を発するようになると、磨きによって、本当に美しく変化したことがわかる。

Silver—シルバーの輝きが、GARNIのファーストアイデンティティ

GARNIは、特にシルバーの表現で、他にはないテクスチャーを生んできた。
不均一な削りの表情と、面を一点の曇りもなく輝かせる美しい磨き。
デザイナーの手が削り出したフォルムを忠実に再現し、そして美しく輝かせる職人たちが、GARNIのデザインを支えている。
GARNIが、コピー&ペーストできないものをつくり続けることができているということを、お客様に対しても、生産背景を支える職人一人ひとりに対しても、ありがたく思う。