Collection「余白 ch.2」後編
Edit_Yuko Mori
「余白」をコンセプトに生まれた2026 Chapter 2 。
完璧の絶対美からこぼれ落ちた揺らぎに耳を澄ませ、
均整を抜け出した余白の美しさに目を向ける。
完璧を追い求めながら、不完全に安らぐ。
その境を曖昧なままにしておく。
あわいを、そのまま、余白として楽しむ。
Yohaku as it is。
波のうねり。
枯山水の日本庭園に描かれた砂紋。人の手で、毎朝、描き直す。
フリーハンドで生まれるかたちは、
精緻に描かれたようでありながら、ひとときも同じではない。
無常の美。今、このひとときだけにある価値。
不均一な陶磁器の手ざわり。光を弱める冬の日に、白磁のようなスノーホワイトが目を惹く。
ひんやりと澄んだ気配。
シルバーにゴールドでコーティングし、さらにマットホワイトの焼き付け塗装。
白磁の美しさの奥に、芯の強さを宿すような、素材のレイヤー。
あるいは、一本の影のような線が、肌を横切る。
削り出した磁器の肌のような、やわらかいフォルムの線。
荒々しいクラックを宿すフォルム。
不完全の美を、改めて知ったのは、大胆に裂けた白磁を見てからだ。
偶然生まれたかたち。
そこには、狙って生まれたかたちとはまた違う、特別な美しさがある。
私たちは、完璧な美しさに憧れながら、不完全であることにどこか安心する。
人の間で生きるなら、それぐらい緩く、生きれたらいい。
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